ポケベル電波を使った防災無線
大災害時には停電や通信障害の発生が予想される。このような状況では、テレビやパソコンが使えず、携帯電話やスマートフォンも繋がらなくなり、情報が全く入らなくなる。そんな時に役立つのが防災無線だ。防災無線を通じて、国や地方自治体は住民に防災情報を伝える。
防災無線は古くからあり、初期は屋外で肉声を使って放送していた。しかし、近年では家屋の密閉性が高まり、台風や集中豪雨の際には屋外放送が全く聞こえなくなった。特に夜中に激しい雨が降り続けると、寝ている住民に危険を知らせることができない。
そこで、多くの市町村が住民に戸別受信機を配布するようになった。ここで重要な役割を果たすのがポケベル電波だ。ポケベル電波は家の中にも届くため、戸別受信機は防災情報を確実に受信することができる。