ポケットベルの挑戦-防災無線ものがたり-
1990年代女子高生御用達だったポケットベルは、デジタル技術の劇的な更新により一旦役目を終えた。
だがその周波数は、清野の情熱とともに「命を守る防災無線」として復活する。
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福島からニューヨークへ
清野は高校卒業まで福島市で過ごした。この地域の人々は、正義感が強く、情に厚く、粘り強いとされている。
大学時代、清野は学園紛争を経験し、「お金を稼ぐだけではない生き方」を求めて国家公務員を目指したが、不合格。何をすべきか分からないまま、銀行に就職した。…続きを読む
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命を救う事業
銀行で多くの経験を積んだが、「やるべきこと」は見つからず、外資系ファンドに転職。不振企業の再生ビジネスに携わることになった。
2007年、破産寸前の会社の分析を任された。この会社はポケベル電波を使った防災無線ビジネスを始めたばかりだった。…続きを読む
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ポケベル電波を使った防災無線
大災害時には停電や通信障害の発生が予想される。このような状況では、テレビやパソコンが使えず、携帯電話やスマートフォンも繋がらなくなり、情報が全く入らなくなる。そんな時に役立つのが防災無線だ。…
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防災無線の未来に向けて
1995年の阪神淡路大震災では、昼近くまで総理に被害状況の情報が届かず、兵庫県も状況を把握できずに自衛隊への出動要請が遅れた。その間に火災が広がった。この反省から、現在では官邸(内閣情報集約センター)に災害情報が迅速に集まるようになっている。…
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ポケットベルと防災無線の7つ共通点
女子高生が活用していたポケベルと防災無線はには以下の共通点がある。…
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